お尻の出血から分かった「真の原因」と、休診日の動物病院対処法
「こむぎを便の後にお尻を拭いたら、ウェットティッシュに血が……!」
愛猫家にとって、これほど心臓が止まりそうになる瞬間はありません。我が家の愛猫「こむぎ」に起こった、突然の異変。それは週末の夜、動物病院が閉まった後に始まりました。
折しも、世間では感染症のニュースが飛び交う時期。「もしかして、こむぎもコロナに感染したのでは?」「人から猫へうつしてしまったのでは?」そんな不安が頭をよぎりました。
しかし、必死にリサーチし、掛かりつけの獣医さんと連携をとった結果、見えてきたのは意外な「真の原因」と、私たち飼い主が日頃から備えておくべき「ある重要なこと」でした。
今回は、愛猫こむぎに起きた「3日間の出血事件」の全貌と、そこから学んだ**「猫のコロナ感染の真実」「出血時の冷静な判断基準」、そして「いざという時に数万円の差が出る動物病院との付き合い方」**についてシェアします。
現在、こむぎは何事もなかったかのように元気に走り回っています。もし今、愛猫の出血や体調不良で不安になっている方がいれば、この記事が少しでも心の安定剤になれば幸いです。
「まさかコロナ?」猫への感染リスクと現実的な症状
- 人から猫へうつる可能性は?
- 肛門からの出血はコロナのサインなのか
- 血が付いた原因を特定!こむぎの場合の「4つの可能性」
- ① 下痢・軟便による肛門の傷
- ② 食事やおやつの影響
- ③ 便秘による切れ痔
- ④ ストレス性大腸炎(←最有力!)
- 週末のパニック!病院が休みの時の「3日間の出血」ドキュメント
- 1日目(夜):就寝前の衝撃
- 2日目(週末):続く出血と閉ざされた病院
- 3日目(月曜):タイムリミット45分前の決断
- 「連れてきて」と言わない獣医さん。信頼関係が救ったこむぎと家計
- 先代犬きなこの時の苦い経験
- 「電話相談」だけで済んだ理由
- 質問メモが信頼を育てる
- これから猫を飼う方へ伝えたい「備え」の重要性
- ペット貯金は「数万円」では足りない?
- 病院選びは「通いやすさ」と「話しやすさ」
- まとめ:こむぎは元気です!愛猫を守るために私たちができること
「まさかコロナ?」猫への感染リスクと現実的な症状
数日前に記事にもしましたが、こむぎのお尻を拭いた際、鮮血が付着していました。タイミング的に私たちが体調を崩していたこともあり、「まさか私たちがこむぎにコロナをうつしてしまったのでは?」という疑念が頭を離れませんでした。
そこで、徹底的に調べてみました。
猫が人の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染する可能性はあるのか?
結論から言うと、**「人から猫への感染」は科学的に確認されていますが、その頻度は「まれ」**です。
しかし、ここで重要なのが「症状」です。
感染した猫の多くに見られる症状は以下の通りです。
- くしゃみ
- 軽い咳
- 元気が少しなくなる
- 一時的な下痢
これらはほとんどが軽症、あるいは無症状で終わります。そして、今回こむぎに見られた**「肛門からの出血」が、新型コロナ感染の主要な症状として報告されているケースは、現時点ではほぼありません。**
つまり、「タイミング的には疑わしいけれど、症状としてはコロナではない可能性が高い」ということが分かってきました。
血が付いた原因を特定!こむぎの場合の「4つの可能性」
では、なぜ出血したのか?
コロナ感染の可能性が低いとなれば、別の原因を探る必要があります。獣医学的な見地と、今回の「3日間だけ出血して今はケロッとしている」という経過から、以下の4つの原因が浮上しました。
① 下痢・軟便による肛門粘膜の傷
お腹が緩くなると、頻繁な排便や拭き取りの刺激で肛門の粘膜が傷つきます。人間でいう「お尻が荒れた」状態です。
- 特徴:拭くと血がつく。
- 経過:1〜3日で自然治癒し、何事もなかったように治る。
② 食事の急変・おやつ・脂肪分
フードを変えたり、油分の多いおやつを与えすぎたりすると、腸が一時的に炎症を起こすことがあります。
③ 便秘による「切れ痔」
逆に便が硬すぎたり、力みすぎたりして肛門が切れるケースです。
- 特徴:鮮血が少量つく。数日で止まる。
④ ストレス性大腸炎
そして、今回こむぎにとって最も可能性が高いと考えられたのがこれです。
猫は非常にデリケートな生き物です。
- 飼い主の体調不良(私たちの不調を感じ取った?)
- 生活リズムの変化
- 来客や環境の変化
これらがストレスとなり、大腸炎を引き起こして血便が出ることがあります。
今回のケースを総合的に判断すると、
- 出血が3日間のみ
- その後、完全に消失
- 食欲・元気はある
という点から、感染症などの重篤な病気よりも、**「ストレス性大腸炎による一時的な肛門の傷・軽い腸炎」**であった可能性が最も高いという結論に至りました。
週末のパニック!病院が休みの時の「3日間の出血」ドキュメント
原因がある程度推測できた今の私なら落ち着いていられますが、当時はパニックでした。
【1日目:週末の夜】
こむぎが寝る前のトイレの後、いつものようにお尻を拭いてあげると、ウェットティッシュに赤いシミが。
「えっ、血?」
もう夜中で病院は開いていません。こむぎ自身は元気そうなので、不安なまま朝を待ちました。
【2日目:日曜日】
夕方、トイレの後に確認すると、また少し出血していました。妻が処理をした際にも同じように血が付着。この日もかかりつけの動物病院は休診日。
「明日になっても止まらなかったらどうしよう……」
不安は募るばかりです。
【3日目:月曜日の朝】
そして月曜日。朝のトイレの後、これまでよりも多めの出血を確認しました!
「これはまずい!」
時計を見ると、午前の診療受付終了まであとわずか。12時までのタイムリミットに対し、残された時間は45分。幸い我が家から4キロほどの距離
ここで私は、ある行動に出ました。
「連れてきて」と言わない獣医さん。信頼関係が救ったこむぎと家計
私はこむぎをキャリーに入れる前に、まずは動物病院へ電話をかけました。
「すみません、こむぎですが、3日前から便の後に血がついていて……今は元気なのですが、どうすべきでしょうか?」
これまでの経過、現在の元気の有無、食欲について詳細に報告しました。
すると先生はこう仰いました。
「元気があって食欲も落ちていないなら、慌てて連れてこなくて大丈夫。一時的なものかもしれないので、少し様子を見ましょう(経過観察)」
獣医が最後にもしもどうしても心配であれば、便をケースに入れて後日持ってきてもらうと調べますよと言ってくれました。
この言葉にどれだけ救われたか分かりません。
以前のペット体験との違い
以前飼っていたトイプードルの「きなこ」の時は、隣町まで車で40分かかる病院に通っていました。何かあると電話をするのですが、返ってくる答えは決まって「まずは連れてきてください」。
もちろん、それが獣医として正解の場合も多いです。しかし、移動自体がペットの負担になりますし、行けば必ず検査があり、一度に数万円の費用がかかることも珍しくありませんでした。
信頼関係を築く「質問メモ」
現在のこむぎのかかりつけ医は、4月にこむぎを迎えてからずっとお世話になっている先生です。
最初のワクチン接種の時から、私は**「質問することをあらかじめメモに書いておく」**ようにしていました。猫を飼うのが初めてだったので、些細なことでも診療中にメモを見ながら質問し、色々教えてもらいました。避妊手術なども経て、先生もこむぎの性格や私たちの飼育スタンスを理解してくれていたのです。
もし、この「いつもの先生」がいなかったら?
飛び込みで初めての病院に行っていたら、血液検査、便検査、エコー検査……とフルコースで行われ、数万円の出費になっていたかもしれません。何より、こむぎに不要なストレスを与えていたでしょう。
「まずは電話で相談できる関係」
これが、愛猫の負担を減らし、飼い主の精神的・経済的な負担も減らす鍵でした。
これから猫を飼う方へ伝えたい「備え」の重要性
今回の件で、改めて痛感したことがあります。これからペットを飼う方、あるいは飼い始めたばかりの方に強くお伝えしたい「備え」です。
① 「ペット用貯金」は常に数万円の出費は覚悟しておく
今回は経過観察で済みましたが、もし検査や治療が必要だった場合、ペットの医療費は全額自己負担です。
「何かあったらすぐに5万円、10万円出せるか?」
この準備がないと、いざという時に最適な治療を選べなくなる可能性があります。
② 動物病院の「営業時間」と「休診日」の把握
夜間や休日に体調を崩すことはよくあります。
- かかりつけ医の休診日はいつか?
- 近隣に「夜間救急」はあるか?
これらをスマホに登録しておくだけで、パニック時の初動が変わります。
③ 普段からの「観察」と「記録」
「いつもと違う」に気づけるのは飼い主だけです。
今回、私が電話でスムーズに状況を伝えられたのは、出血の頻度や量をしっかり見ていたからです。スマホで写真を撮っておくのも、獣医さんに見せる際に非常に有効です。
まとめ:現在こむぎは元気です!愛猫を守るために私たちができること
おかげさまで、現在のこむぎは出血も完全に止まり、何事もなかったかのように元気にのびのびと暮らしています。
今回の「お尻の出血事件」のポイントをまとめます。
- 猫のコロナ感染による肛門出血は、現時点ではほぼ報告されていない。
- 元気・食欲がある場合の一時的な出血は、ストレスや軽度の腸炎・切れ痔の可能性が高い。
- 異変を感じたら、すぐに病院へ行く前に「まずは電話相談」が有効な場合がある(※緊急性が高い場合を除く)。
- 日頃から獣医さんとコミュニケーションをとり、信頼関係を築いておくことが最大の保険になる。
愛猫の血を見るのは本当に怖いものです。でも、飼い主がパニックになると、その不安は敏感な猫に伝わってしまいます(それがまたストレス性腸炎の原因になることも!)。
まずは深呼吸。そして、日頃から頼れる獣医さんを見つけておくこと。
今回のこむぎの経験が、同じような不安を抱える飼い主さんの役に立てば嬉しいです。


