我が家の愛猫「こむぎ」は、ブリティッシュショートヘアの女の子。普段はおっとりしていますが、ひとたびトンネルを見つけると、まるでハンターのような表情に変わります。
今回の動画では、そんなこむぎが「トンネルの中でネズミのおもちゃを追いかける姿」を撮影しました。
ただの遊びに見えて、実はこのトンネル遊びは 運動不足やストレスの解消にも役立つ 重要な時間なんです。
この記事では、こむぎの楽しそうな様子とともに、猫の健康における遊びの重要性について、獣医師の意見を交えながらご紹介します。
トンネルは「安心」と「好奇心」を刺激する空間
猫はもともと狭くて暗い場所を好む動物です。
外敵から身を守れる「隠れ家」としての本能があり、同時に「狩りの舞台」としても活用します。
暗くて狭い場所を好むのは、野生時代に外敵から身を守るための本能です。トンネルのような構造は、猫にとって“安全”と“狩猟本能のスイッチ”を同時に刺激します。」
こむぎも初めてトンネルを見せたとき、ダイソーで買った布製トンネルに興味津々!
最初は入口から恐る恐る顔を出していましたが、数分後には完全に中へ。
トンネルの両端を行ったり来たりしながら、おもちゃを狙う表情はまさにハンターそのものです。
動画では、トンネルの端からおもちゃを狙い、静かに「待ち伏せ」している姿も見られます。
一見じっとしているようでも、実は耳とヒゲを動かしながら周囲の音や気配を察知しているんです。
このような遊びは、猫の「好奇心」や「探究心」を刺激し、精神的にもリラックスできる効果があるといわれています。


こむぎが猫としての習性なのか、何故トンネルが好きなのかを調べてみると、ネコのきもちのサイトで詳しく獣医師が解説してる記事がありました。
専門家もすすめるトンネル遊びの効果
「きたじま動物病院の長谷川諒先生(『ねこのきもち Web』監修)によると、トンネル遊びは猫のストレス解消と運動不足の両面に効果的だといいます。特に運動量の少ない猫種にとっては、無理なく体を動かせる“自然なフィットネス”になるそうです。」
(出典:ねこのきもちWeb/監修:長谷川諒先生・きたじま動物病院)
猫は基本的に室内で過ごす時間が長いため、運動量が不足しがちです。
特にブリティッシュショートヘアのような穏やかな性格の猫は、激しい運動を好まない傾向があります。
その点、トンネル遊びは無理のない範囲で運動でき、遊びながら筋肉を刺激できる理想的な方法です。
また、狭い場所を行き来することで「体幹」や「バランス感覚」も鍛えられるため、健康維持にも一役買っています。
さらに、トンネルの中で落ち着いて毛づくろいをする行動は、「安心」や「満足」を感じているサインでもあります。
「猫がトンネルで遊ぶことで、運動不足やストレスの解消につながります。」出典:ねこのきもち Web(監修:長谷川諒先生/きたじま動物病院)
こむぎ流!トンネル遊びのポイント3つ
「こむぎの遊びの観察から見えてきた、こむぎ流の“楽しく遊ぶコツ”を3つにまとめました。」
- トンネルの入り口にお気に入りのおもちゃを置く
→ 狩猟本能を刺激して、集中力が高まります。 - 遊ぶ時間は1回10分以内に
→ 猫は短い集中を好むため、飽きる前に終えるのがポイント。こむぎは一人で10分以上遊ぶ事があります。 - 遊んだ後はゆっくり休憩タイムを
→ トンネルの中で落ち着いて毛づくろいする姿は「満足のサイン」です。
トンネルの素材や置き場所も重要!
トンネル選びにも少し工夫が必要です。
「通気性のよい布素材は夏に最適ですが、冬場はフリース生地など暖かい素材を選ぶと快適に過ごせます。また、金属製ワイヤー入りのタイプは安定性が高く、倒れにくいのも安心です。」
猫は静かな環境を好むため、「カシャカシャ音の少ない素材」や「安定して動かない構造」がおすすめです。
また、こむぎの場合はリビングのカーペットの上に置くと安心して遊びます。
床が滑る場所ではトンネルが動いてしまい、怖がってしまうこともあるので注意が必要です。
複数の出入口があるタイプを選ぶと、猫が出入りしやすく、遊びの幅が広がります。
たまにおやつをトンネルの中に置いて「宝探しゲーム」にするのもおすすめですよ。
飼い主の目線から見る「こむぎの変化」
こむぎがトンネル遊びをするようになってから、以前より活発に動くようになりました。
朝や夜の「遊びタイム」を自分から催促する姿も見られ、表情もいきいきしています。
「こむぎは1日の活動時間のうち、遊びに費やすのは5分ほどでしたが、今では朝晩合わせて15分ほど遊ぶようになりました。明らかに体を動かす時間が増えています。」
以前は寝ている時間が長く、運動不足が少し心配でしたが、今では遊びながらしっかり体を動かし、自然とストレス発散できているようです。
トンネルは、こむぎにとって“遊び場”であり、“安全基地”であり、“リラックスできる隠れ家”でもあるのです。夜も寝る前にスイッチが入ると!何度もトンネルに入ったり出たりを繰り返しをしています。
まとめ|遊びの時間が「猫の幸せ時間」に変わる
こむぎのようにトンネルの中で遊ぶ姿は、見ている飼い主まで癒してくれます。
猫にとっての「遊び」は単なる娯楽ではなく、心と体を整える大切なルーティーン。
あなたの愛猫にも、ぜひお気に入りのトンネルを見つけてあげてください。
「トンネルをまだ試したことがない飼い主さんは、ぜひ一度おもちゃと組み合わせて遊ばせてみてください。あなたの猫にも“ハンターの顔”が現れるかもしれません。」
参考文献
ねこのきもち Web「猫がトンネル遊びをする理由」監修:長谷川諒先生(きたじま動物病院)



