今日は、愛猫こむぎをモデルに「ストックフォト向け猫撮影」の実践スナップを撮影しました。
撮影時間はわずか10分。いつものように遊ぶこむぎの行動を予測しながら、自然な姿を切り取っています。私は普段の生活をしてる中でこむぎの行動を見てるので、予測できます。
毎日一緒に過ごしているとこむぎは、ストーカーのように付き纏ってきますその習性を利用して撮影する場所をあらかじめ決めて先回りしてる感じです。
この記事では、ストックフォト審査に通る猫写真を撮るための実践テクニックを紹介します。
カメラ初心者の方でも、すぐに実践できる内容ですので、ぜひ愛猫の撮影に役立ててください。

撮影テーマと目的を決める
今回のテーマは「自然なスナップでストックフォトに通る猫写真」。
可愛いだけではなく、商業利用に耐えうるクオリティと汎用性が求められます。
そのため、被写体となるこむぎの表情や仕草を自然に捉える一方で、背景・構図・色味・解像感をしっかり整えることを意識しました。
特にストックフォトでは、広告やデザインに使いやすい「余白スペース」や「明るく清潔感のある背景」が評価されやすい傾向があります。
今回の写真では、壁を背景にして文字を入れやすい構図を意識して撮影しています。
撮影時間はわずか10分、行動を予測して待ち構える
猫の撮影では、長時間の構図調整よりも「一瞬を逃さないこと」が重要です。
こむぎの場合、朝の散歩や階段を上り下りするルーティンが決まっているので、その行動パターンを読んでカメラを構えます。
撮影時間は基本短めにしてます、こむぎもカメラをずっと向けられると意識するので、こむぎと遊びの中で一瞬を撮影するようにしてます。
ポイントは「追いかけないこと」。
自然な表情や仕草を撮るためには、猫が安心して動ける距離を保つことが大切です。
カメラを構えて静かに待つことで、こちらを気にせず自然な姿を見せてくれます。
カメラを持つと同時に電源と露出は確認しておく、フォーカスポイントも事前に構図を決めておけば予め設定しておくと撮影に集中できます。
📷 使用機材と設定:Canon RP + 50mm F1.8
使用機材は Canon RP(フルサイズミラーレス)+ RF50mm F1.8。
撮影設定は F2.8・開放から一段絞り。
この設定にした理由は「ボケ味のバランス」です。
完全開放(F1.8)だと被写界深度が浅く、猫の目は合っても鼻先や耳がボケすぎることがあります。
一段絞ることで、立体感を保ちながら柔らかいボケを演出できるのがF2.8の魅力です。
また、ISOは400〜800程度、シャッタースピードは1/250前後でブレを防止。
自然光だけで撮影しているため、フラッシュは一切使用していません。
背景選びと色被り対策
ストックフォトでは、背景の清潔感が最も重要です。
今回使用したのは、室内の白い壁。しかし「人間の目で白く見える壁」が、実際の写真では青や黄みを帯びて写ることがあります。
その原因は、壁紙の微妙な色味と自然光の反射です。
撮影前に必ず壁をチェックし、色被りがないかを確認します。
もし気になる場合は、自然光の下で色見本(グレーカードなど)を当てて撮影しておくと、後の編集でホワイトバランスを正確に調整できます。
また、ストックフォトとして利用されることを意識し、極力生活感のない背景構成を選びました。
シンプルな壁と床のラインだけで構成することで、どんな媒体にも馴染む汎用的な写真になります。
構図の工夫:余白を意識してデザインを考える
ストックフォトでは、写真自体の美しさよりも「使いやすさ」が評価されます。
そのため、被写体を中央に置かず、左右どちらかに寄せて文字を入れられる余白を確保するのがコツです。
今回の撮影では、被写体(こむぎ)を壁際に寄せ、反対側に広く空間を取る構図を多く採用しました。
これにより、広告バナーやブログアイキャッチ、SNS投稿などに文字を重ねても自然に見える仕上がりになります。
自然光の使い方:午前中の柔らかい光を選ぶ
照明は一切使わず、すべて自然光。
窓から入る午前中の柔らかい斜光が、猫の毛並みを自然に浮かび上がらせてくれます。
ポイントは「直射日光を避けること」。
直射日光はコントラストが強すぎて、毛のディテールが潰れがちになります。
壁に反射した光や床に反射した柔らかい光を利用することで、ふんわりとした雰囲気を作れます。
40年の撮影経験から学んだ“引き算の美学”
筆者として私が大切にしているのは「被写体を引き立てるための引き算」です。
猫は可愛い存在ですが、背景がごちゃごちゃしていると、印象が一気に崩れます。
ストックフォトでは「どこに使われても違和感がない」ことが求められます。
そのためには、背景・色・影・反射を極限までシンプルに整えることが大切。
シンプルであるほど、後からテキストやロゴを入れても破綻しません。
“飾らないことが、商業写真の最大の強み” です。
今後の申請と次回予告
今回撮影した写真は、後日ストックフォトに申請予定です。
構図・光・背景のバランスから見ても、審査通過率はかなり高いと感じています。
実際の審査結果や販売状況は、またブログで報告します。
次回の記事では、**「猫の動きを止めるシャッタースピード設定」**や、
**「瞳を綺麗に写すピント合わせのコツ」**も紹介していく予定です。
こむぎがストックフォトで採用された記事はこちらから
📝 まとめ
- ストックフォトで通る猫写真は「清潔・自然・使いやすい構図」がポイント
- 自然光と白壁を活かして、シンプルな背景を選ぶ
- 開放値から一段絞ることで、ボケすぎない柔らかさを表現
- 行動を予測して、猫が自然に動く瞬間を狙う
- 構図に余白を取り、デザインで文字が入るスペースを意識する
愛猫の写真は、思い出を残すだけでなく、世界中の誰かの心を癒す“作品”になります。
あなたの猫の何気ない仕草も、撮り方ひとつでアートになります。
ぜひ、今日からストックフォトを意識した猫撮影を楽しんでみてください。



